1940年創業天童木工のダイニングチェア「チェア / S-0507」いわゆる「図書館椅子」。
希少なチークプライウッド×ブナの仕様です。
写真：個体9892A
1954年水之江忠臣氏によって神奈川県立図書館の閲覧室用チェアとしてデザインされ、図書館椅子の愛称で親しまれています。
商品化までに100回以上の試作を重ねたといい、発売後もデザインした水之江忠臣によって改良を加え続けられ、こだわりの詰まったチェア。
特徴として、軽く丈夫な成形合板の背板と座板を無垢材フレームで挟み込むシンプルさがあげられます。
からだに合わせたカーブを描く成形合板の背板・座板はブナ無垢材のサイドフレームに釘を使わず直接ホゾ入れし、構造の一部としても重要な役割を担っています。
成形合板の技術を日本でいち早く実用化させ、成形合板による家具を製品化し続けている天童木工の強みが発揮された1脚ともいえますね。
構造に合理性があり、シンプルでいて普遍的。
うつしいデザインであることは疑いようもなく、熱量のかたまりのような1脚。
写真：個体9892B
実用的で耐久性の高いチェアS-0507/ 図書館椅子は発表から優に70年超えようとしている今も愛され、個人や商業施設など多くの場所で実際に使われています。
ご多聞に漏れず、こちらで紹介する2脚も日々の生活に寄り添い、長い時間愛されて来た椅子です。
次の人にまた長く使って頂けるよう、木部修理・接着を行い、オイルメンテナンスを施しました。
＊2020年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞
経年変化・スレ・小キズ、それぞれ座面や背板にダメージが見られますが、使用に問題ありません。
【個体9892A】商品ギャラリー：2～8枚目
背板：表下部に突板の欠けあり。
背板：裏上部に突板の欠けあり。
座面：ビニールレザーの一部、主に前面にダメージがあります。
【個体9892B】商品ギャラリー：9～15枚目 SOLD
背板：表下部に突板の欠けあり。
座面：ビニールレザー側面や上部の一部にダメージがあります。
座板裏にメーカーシールあり。
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