Erté(エルテ)こと、Romain de Tirtoff(ロマン・ド・ティトルフ)のシルクスクリーン。
フレームは幅1メートルに及ぼうかというビッグサイズ。
Romain de Tirtoff(ロマン・ド・ティトルフ / 通称Erté)は1892年ロシア生まれのデザイナー。
20世紀初頭の最も優れたファッションデザイナーおよび舞台美術家の一人といわれています。
ちなみにErtéとは、Romain de Tirtoffのイニシャルをフランス語での発音にちなんだ通称。
Ertéはパリのオペラ座やハリウッド映画においても、舞台美術の衣装や舞台美術を手掛け、
エレガントなものからセンセーショナルなものまで幅広くデザインしていました。
戦後はニューヨークとロンドンで絵画の展示会を開き、いちアーティストとして目覚ましい成功を収めたそうです。
その活躍は揺るぎない熱意と創造性により、グラフィックから始まり、後にブロンズ彫刻などの作品にも及びます。
そんな彼の作品はメトロポリタン美術館などの著名な美術館にコレクション展示されています。
幾何学や原色の対比表現がなされた様式、アール・デコ。
中央に位置する女性をはじめ、やわらかく繊細な線と力強い色味の対比が興味深いです。
目を凝らすと、ハート形が幾重にも重なり背景を構成しているのが分かります。
華やかながらシックな印象を併せ持つ一枚。
AP(Artist Proof/版画の作家保存分)サインのある作品。
シリアルナンバー:AP 19/25、直筆サインあり。