青森県藤崎町(旧常盤村)出身の版画家・高木志朗の木版画「ささやく馬-B」
1934年生まれの高木志朗は武蔵野美術大学在学中に油絵から版画に転じ、
1957年第一回東京国際版画ビエンナーレ出品、
翌58年スイス、グレンヘン国際色彩版画トリエンナーレ展受賞など、早くからその才能を発揮しています。
当時世界の美術界において主流となっていた抽象表現をもって、日本の伝統的な色、形を追求し独自の作風を模索。
1968年にはクラコウ国際版画コンクール展においてグランプリを受賞し、世界でも高い評価を得ました。
またこの頃に抽象画から具象に転じたといいます。
こちらは、国際展にも積極的に出品し、世界でも認められた高木志朗の木版画作品です。
青々とした深緑のような鮮やかさ、若葉のようなやわらかい緑など、
見ていると心が晴れやかになる色彩が大きく広がり、顔を近づけささやく馬が描かれています。