1860年創設、チェコに拠点を置くRoyal Dux(ロイヤル ダックス)から白馬のオブジェ。
▲装飾的なアールヌーボー様式のオブジェが多いなか、こちらはシンプルな造形。
デザインはチェコスロバキアのJaroslav Ježek(ヤロスラフ・イェジェク)。
1958年第二次世界大戦後初めて開催された国際博覧会ブリュッセルエキスポで発表された磁器彫刻一連のスタイル。
戦後、新体制となり成功を示す必要のあったチェコスロヴァキア政府は多くのデザイナーを起用し、新しい時代への印象付け、舵取りを行うなか起用されたデザイナーの一人がJaroslav Ježek。
斬新でモダンなスタイルは非常に人気を博し、ブリュッセルエキスポで2つの大きな賞を受賞するに至り、チェコスロバキアパビリオンを成功に導いた立役者です。
なめらかな質感が白馬のフォルムと相まって、一層格式ある印象となっています。
半世紀以上経た今でも魅力を失わない気品あるスタイルの逸品。