2016年に逝去したグラフィックデザイナー、佐藤晃一デザインのプレート。
佐藤晃一は東京藝術大学を卒業し、資生堂宣伝部に入社。
劇団青年座のポスターを手がけ、横尾忠則の影響を受けたサイケデリックな表現が注目された一面もあります。
1971年に資生堂を退社し独立、佐藤晃一デザイン室を設立し、独自路線を確立しました。
佐藤晃一はデザインについて、古くて新しいモダニズムの普遍的な美しさを柔らかく自由に、人間的でたのしいものとして、捉えていたようです。
▲こちらのプレートは松屋銀座が日本デザインコミッティーと1955年に立ち上げたセレクトショップ「デザインコレクション」の1991年オリジナルプロダクトかと思われます。
日本で初めてグッドデザイン運動の場となったデザインコレクションで、デザインコミッティーの一員でもあった佐藤晃一は「GOOD DESGIN」「いいデザイン」を念頭に、2種のポスターをデザインしたこともあります。
長年にわたっていくつかのモチーフを繰り返し描いてきた、佐藤晃一のデザインプレート。
「手」もそんなモチーフのひとつです。
賑やかで飾り皿としても良いですね。