2020年6月で創立80周年を迎えた天童木工の色褪せない名品、座卓と座椅子のセットです。
天童木工は戦後デザインの重要性を学び、丈夫で美しい木製の家具を暮らしを豊かにするために作り続けてきたメーカー。
ジャパニーズモダンの意義や普遍性を絶えず追及する姿勢が表れた逸品です。
〈座卓〉
デザインは、天童木工の成形合板の礎を築いた、乾 三郎。
発売から今日まで数十万台もの販売実績を誇るロングライフデザインとなっています。
この販売実績は多くの人々に愛されている証です。
甲板は板目、脚は柾目で、今では貴重となったローズウッド(突板)の色合いが美しく表れています。
天板から脚先まで美しくカーブする脚は「バチ脚」と呼ばれる下方に向かって広がるラインを描き、
側面が床に対して垂直につくられているため、立てかけて使う際も安定感があります。
扱いやすさ、壁や畳を傷つけにくい設計からなどから旅館で目にする機会も多いかと思います。
*1981年度Gマークロングライフデザイン特別賞を受賞
*廃盤:ローズウッド*廃盤サイズ(現行は幅が755、1210、1500mmの扱い)
〈座椅子〉
1940年創業、日本でいち早く成形合板(プライウッド)家具を実用化させた天童木工の座イス。
藤森健次デザインにより1963年発表。
藤森健次デザインにより1963年発表。
類似するデザインが数多く存在する中、紛れもない歴史があります。
一枚の成形合板を加工したシンプルな構造ですが、無駄の無いデザイン。
背もたれの曲線は、適度なしなりがあり、背中をやわらかく受け止め、寛ぎやすく設計されています。
座面の穴は、座布団のズレを防止、軽量化や反り防止の働きも担っています。
軽く、持ち運びも簡単で、技術に裏打ちされたフォルムは積み重ねても美しいです。
人の暮らしに寄り添い、受け継がれる家具を作るこだわりある天童木工ならではの製品かと思います。
背もたれの曲線は、適度なしなりがあり、背中をやわらかく受け止め、寛ぎやすく設計されています。
座面の穴は、座布団のズレを防止、軽量化や反り防止の働きも担っています。
軽く、持ち運びも簡単で、技術に裏打ちされたフォルムは積み重ねても美しいです。
人の暮らしに寄り添い、受け継がれる家具を作るこだわりある天童木工ならではの製品かと思います。
ケヤキ材は現行でもありますが、ローズウッド材では現在製造されていません。
*2017年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞
*廃盤:ローズウッド