保谷硝子(HOYA/ホヤ) から、船越三郎デザインのビネガーボトル。
老舗ガラスメーカーのHOYAだからこそできる、球体のガラスで栓をするという発想でしょうか。
滑らかに伸びる本体、球体のガラス栓と木材のキャップ。
球体のガラス栓は内側が乳白色になっています。
発想で終わらせず、実際モノにする、優れたデザイン、メーカーの底力に感嘆します。
1960年、ガラス器の日常化へのさきがけとしてデザインされた、サラダドレッシングの道具。
「ビネガーボトル」は1964年、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞。
デザインした船越三郎氏は1957年HOYAデザイン室へ入社、
単なる物的効果にとどまらず、文化的価値の保証を社会は期待していると定義し、デザインしたプロダクトの一つ。
使い易く、生活環境を豊かに、いつまでも大切に所有したいと思えるようなものを創っていきたいとした、デザインの重要性がまさに具現化されたビネガーボトルだと思います。
丹下健三、岡本太郎、剣持勇らがグッドデザインの啓蒙を目的に創立した日本デザインコミッティーの歴代メンバーでもある船越三郎。
今は亡き氏の貴重なデザインプロダクトです。
HOYAは2009年クリスタル事業に幕を引いているので、現在は製造されていません。
経年変化・スレ・小キズがありますが、割れ欠けありません。
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