特徴的なフォルム、5層から成るように見える色合いが美しいガラス製フラワーベース。
ムラノガラスでしばしば見られるsommerso(ソンメルソ)技法を用いたものと思われます。
sommersoとは、1930年頃に開発された技術で、イタリア語では「水中」の意だそう。
色が混ざり合うことなく、2つ以上のガラス層から成るムラノガラスの製造技術。
ガラスを必要な形に吹き付ける前に、着色されたガラスを異なる色の溶融ガラスに浸すことによって層を形成、アウター層は透明であることが多いようです。
sonmmersoが世界的に有名になったのは1954年、Seguso Vetri d’Arteが国際的なデザイン賞の受賞がきっかけで、それ以来ムラノ地方にはこのスタイルの作品を作る工場がたくさん出来たそう。
sonmmersoガラスを製造する他の有名なメーカーには、Mandruzzato、Galliano Ferroなどありますが、こちらのベースにはラベルやサインはなくメーカーの特定は困難、出自は不明です。